ムトウ測量設計

建設工事の着工前には、準備工として起工測量を実施する必要があります。
起工測量とは、着工直前の現場の状態を把握し設計図書との差異がないかを確認する為に必要な測量です。
起工測量を省いて着工した結果、とんでもない後戻りを強いられる現場が あまりにも多く見受けられます。
細心の注意が必要です。
 

起工測量で依頼するポイント
 

既設基準点の検測と新規基準点の設置

工事発注前には、設計段階で設置された基準点が必ずあります。
設計から施工までの期間には時間のズレがあるため、基準点の異常や亡失が考えられます。
基準点の異常に気付かずに施工を始めると、正確な施工が出来なくなるばかりか、 土地境界線を

越境してしまう事もあります。

 

施工に十分な基準点を確保しよう

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施工量の確認

発注された施工量と実際の施工量には必ずズレがあります。
そのズレが許容範囲なのか、とんでもない量なのか、 施主に報告と協議、契約の変更、設計の変更、

工程の調整、資材の調達など、 十分見極めた上で施工に取り掛かる必要があります。
発注数量を鵜呑みにした結果、出来形管理で青くなる現場代理人を大勢見てきました。
完成後に起工測量？をお願いされても無理なものは無理なんです、着工前に実施しましょう。

実施設計時に実測される測量業務

施工着手前に測量成果を集めよう

公共工事のほとんどは、実施設計に基づいて発注されます。
設計の段階で、基準点測量、建設用地の境界点の確認や復元、地形測量などが実施され、

その測量成果に基づいて実施設計が行われ、予算に応じて建設工事が発注されています。
よって、工事発注（実施設計）時の測量基準点が大前提で施工が実施されるべきであり、

隣接する工区や建設用地境界との整合性を保つ為にも大変重要なデータであると認識してください。

しかし、実施設計から工事発注までには、数ヶ月から数年の時間が経っており、 設計図面と現場の状況が

大きく変化するという事態もあり、 基準点の存続までもが危ぶまれている現状が多々見受けられます。
着工前の起工測量で基準点の状態、施工範囲、施工量を明確にし、設計図書との差異確認を行い

発注者との協議の上で施工に取り掛かる事が当然ながら必要となります。