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        基準点とは? 

皆さんが何気なく使っている全ての物には「基準」となるものが存在しています。
測量での基準点とは、三角点や水準点,電子基準点,公共工事で設置した基準点, 図根点,ベンチマークなど、必要な精度で物の位置を示すために必要な基準 になる物の事を言います。

国土地理院の行う基本測量、公共機関で行う公共測量、民間依頼のその他の測量 によって、埋石、杭、

プレート、鋲、刻などが現地に設置され、 それを利用して間接的に測る事により道路の位置、建物の位置、

土地境界の位置・・・・・などなど様々な位置情報の把握に役立っています。

近年位置情報の需要が急速に高まり、建物や道路、土地などの不変的(相対的)な位置情報に 留まらず、

移動中の物にまでナビゲーションシステムとして広く要求されるようになり 高速で高精度な位置情報の提供」が測量業界の目指すところとなります。

    三角点とは 

水平位置の基準で、明治時代より国土の正確な地図作成を目的に、 国土地理院によって設置された日本全国をカバーする大三角網です。
それは三角形という図形の性質をうまく利用した三角測量によって、 誤差の生じにくい方法で設置されており、現代でもっとも信頼のおける位置情報 をもった標石で日本での位置情報の基準となります。

三角点は、大切な財産である土地の境界復元や、道路の建設、都市開発、 農地整備等に必要な地図や工事図面等を作成するためには、なくてはならない 水平位置の基準となるものです。 三角点を大切にしましょう。

  水準点とは 

東京湾平均海面を 0m とした高さの基準です。
主要国道 2kmに1点 の割合で設置され、水準点を利用する事により高さを 標高に変換する事が出来ますので、周囲との状況把握ができ、道路建設、 橋梁、水路、下水道・様々な高さの整合性に大切な基準点です。
特に下水道では、雨水が下水道を通り、スムーズに海や河川、目的地に流すためには 周囲との高さの整合性が重要で緻密な計算が必要になります。 また、水準点を継続的に観測する事によって地盤沈下の状況が見えてきます。
大正12年(1923年)の関東大震災で大きな地殻変動があり、日本水準原点の標高は24.5000mから24.4140mに変更されました。その後、東北地方太平洋沖地震に伴い、現在の標高は24.3900mとなっています。

基準点数.jpg

  電子基準点とは 

GPS測量システムを利用した最先端の基準点です。
地球規模の三次元的な位置の情報を随時更新しつづけています。
直接利用するにはGPS測量機と通信システムが必要で一般の方の利用は困難と なりますが、間接的には様々な会社の運営する位置情報サービスを 利用する事により、高速で高精度(基準点から10km圏内で2cmの誤差)な位置情報の 取得が可能となります。
国土地理院では電子基準点を全国に1,318箇所以上も設置し(増設中) 地殻変動を常時観測し、地震予知などの研究に役立てています。

  ・国土地理院による沖縄県内基準点設置数 

三 角 点

 一 等

 二 等

 三 等

 四 等

電子基準点

 三 等

 二 等

 一 等

水 準 点

 合

19

8

97

786

2

277

111

27

1327

※平成29年4月1日現在 国土地理院(基準点設置点数一覧表)より

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