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  • 執筆者の写真ninufa

法面計測

更新日:2021年8月12日

工事が竣工し、竣工検査も終えたようですので

計測担当の私ども目線で少し紹介したいと思います。

当初の調査面積2,100㎡、完了後は3,000㎡は超えていると思います。

以下、詳細は省略です。


先ず、真っ先に伝えたいことは、TLSだけでは完ぺきではないという事!

過剰な期待はせず、従来のTS等で補測が必要であることも認識しておく

ということです。


・傾斜地の上面には集落道が通っています。



・設計図書に描かれていた中心線と横断の測点

 設計図面との差異も照査できます。



出来形測定

 ・冒頭に述べた「過剰期待はすべきでない」についてです。


・斜面崩壊地は、必ずしも当該地のように上面に道路など平場があるとは限らないので、

 斜面下側からのみの測定になる場合が多くなると思われます。当然、器械高を高くする

 などの工夫も必要かと思いますが、それについては課題も多々残りました。(課題は省略)


・↓↓斜面下側に設置した基準点の4点から計測した場合です。上側に多くの漏れが見受けられます。

 しかし、TLSではこの程度が限界なのです。

  とは言っても、フレーム表面の計測は十分できますよね。(全部が全部測るわけではないでしょ?)


・当該地は上面にも基準点を設置することができましたので、斜面の中程にも補測のポイントを設け、

 13地点からの計測が↓↓になります。それでもフレーム内部が測れていない部分が多々見受けられます。

 今回は、この状態で納品させていただきましたが、客先の声が聞こえてこないのが少々気になっていました。

 やはりそこは、ドローンによる補測があれば、より以上の出来栄えが期待できたと思いますが、費用が嵩むことか   ら提案には至りませんでした。(これだけ取れてりゃ、補測はノンプリでも充分間に合うかもですね)



ただ言えることに、起工測量でTLSを用いることは、設計変更にも柔軟に対応でき手戻り作業が軽減される点にあると思います。また、全体が<見える化>できるため、数値にこだわらない出来栄えが見て取れるので安心にも繋がるような気がします。

肝心のコスト削減にはつながったのか、施工管理上のメリットはあったのかなど、客先の声はまだ聞けていません。 


最後に、たぶん多くの施工業者さんの心配は、三次元点群データをもらっても、どう処理していいかが分からない点にあるのではないかと思っています。 そこは、ビュワーソフトも一緒に納品しますので、ちょっとした操作で編集はできないまでも、辺長の計測や面積測定、マウスを当てれば座標値も表示されますので、取りあえずは大丈夫と考えていいかと思います。  

それでは、次回は貴殿よりのお声がけをお待ちしております。  

                                                  以上


追伸! 2021/08/12

総括の資料が届きましたので掲載しておきます。



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